言われたかったのは ページ37
向井side
知らん間に「なにわ男子」が結成されてて、メンバーの中に俺の名前は載ってなかった。
悔しい、悲しい…よりも「なんで？」が1番デカい感情やった気がする。
なんで俺おらんの？
なんで選ばれてないの？
大ちゃんと一緒に引っ張ってきてたやん…なんでなん？
世間ではまだ若い。でもJr.アイドルしてるこの環境では正直もうええ歳やと思う。
周りの友達はほとんどとっくに就職して働いて上京した人もおるし、上京してなくても実家出てる人もいっぱいおる中、先が見えんこの環境でおそらく最後のチャンスやったやろうこの「なにわ男子」にも選ばれんかった。
そろそろ俺も頃合いなんかな…
『お！ジーコ！おはよ〜』
向「おはようさん」
『テンションひっっく』
向「そぉ？」
『ま、理由はわかるから無理にテンション上げろとか言わんけどシャッター切られてる時だけは笑っとけよ〜』
向「うん…」
いつもなら「シャキッとしろ！」とか言いながら思いっきり背中どつくAが軽く背中をポンッと叩くだけでそのまま着替えに行った。Aも俺がこれ以上続けるのは無理って思ったんやろうか。考える事が全部マイナス思考になってくる。
どうすればいいんかな…俺。
大ちゃん達に会っても気まずいし…仕事してても身に入らん。
もう頑張ったよな？もう…いいよな…。
『おまた〜どうしたん？話とか急に』
向「相談というか…」
辞めたいとは思うものの…辞めたとこでこれから何すれば良いかなんてわからんしAならハッキリと言ってくれそうな気がしてAを呼び出した。
『相談？』
向「俺な…辞めようかなって思ってんねんけどさ…Aはどう思う？」
『それ、何て返事がして欲しいん？』
向「え？」
『私に何て言って欲しいんかって聞いてんねん』
Aなら「まだ諦めんでも良いんちゃう？」とか「ジーコが思うなら辞めたらいいやん」とか答えをくれると思ってたのに予想の斜め上の言葉が返ってきて焦った。
向「いや…それは…」
何て言って欲しかってんやろう。
『自分の大事な人生決める選択を他人に託すな』
向「そんな大袈裟な」
『でも私が答えた方に進もうと思ったやろ。辞めるなって言えば辞めんかったやろうし辞めればって言えば辞めたやろ』
向「そんなこと…」
あるかもしれん。
続けるにしても辞めるにしてもどっちでも誰かに背中を押してもらいたかったんかもしれん。
そう選択した事を自分の選択にしたくなかったんかもしれん…。
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作者 - パピヨンさん» パピヨン様。こちらこそリクエストありがとうございました！これからもこの自己満足作品をよろしくお願いします！ (5月4日 11時) (
レス) @page45 id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
パピヨン(プロフ) - お話読ませてもらいました。さすが最高傑作です！ありがとうございました。 (5月4日 9時) (レス) @page45 id: eca3bca511 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - パピヨンさん» パピヨン様。いつも楽しく読んでいただきありがとうございます！リクエスト畏まりました。本日はサブ作品更新予定なので更新までしばらくお待ちください。 (5月2日 12時) (レス) id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
パピヨン(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！リクエストですが、バナナサンドのハモリ我慢ゲームに挑戦する王子が読みたいです。お願いします！ (5月1日 19時) (レス) id: eca3bca511 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - pupupupu8887さん» pupupupu8887様。お望みの展開かは分かりませんが確実に関係性は進展します！またいつ三月を出すかは不明ですが気長にお待ちください！ (4月22日 19時) (レス) id: 8f5e67220a (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2024年4月10日 22時
