❅·̩͙47 ページ7
そーっと入りたいところなのだが
何せこのバイクの音と
エレベーターの到着の音は消せないもので
しっかり起きていただてと……あら。
意外にも渡辺もテレビの前に座っていた。
目｢ちょっと遅くなっちゃいました、ただいま｣
宮｢全然ちょっとじゃないけどね。おかえり｣
渡辺がなんか怖い。
刺々しいオーラが全身から出ている。
そこにいる割に帰ってきた私たちを見ようともしない。
目｢先輩お風呂先どうぞ｣
｢ありがと、お言葉に甘えます｣
そしてさっさと寝ましょう。
いつもなら湯船に浸かりたいところだが
今日はシャワーだけで済ませて
早めに目黒に渡せるように気を使った。
お風呂は早く上がってもドライヤーをかける時間は
変わらないので、結局割と待たせてしまったのだけど。
あの怖いオーラを出していた渡辺がもう部屋に入ったことを祈りながら
リビングへ戻る。
…どうやら部屋に戻ったのはだてだけらしかった。
目黒と渡辺がこちらに背を向けて
並んで座って何か話している。
邪魔するのはよくないけど、呼ばなきゃお湯が冷める…
｢目黒。お風呂、どうぞ｣
それだけ伝えてさっさと退散するつもりだった。
だけど、振り返った渡辺が私に向かって手招きするから
無視することも出来なくて。
眉を下げて口角を少しだけ上げた目黒の困ったような表情からは
渡辺の言いたいことが読み取れない。
目｢今日はありがとね｣
と言い残してお風呂場に消えていった。
ソファーの真ん中に座っている彼の隣に
少しの距離を開けて腰を下ろす。
なんで渡辺相手に緊張しなきゃいけないんだ。
｢…な、なんのご用件ですか｣
『俺ともどっか行こ』
｢はい？｣
『なに、俺とは行けない？』
｢いや、別にそんなことない｣
デートのお誘いという認識でいいのかな？
だとしたらその威圧感は消した方がいいんじゃないか？
タイマンでも申し込まれるのかと思ったよ。
『…めめのこと好きなの』
｢は！？｣
『でかい声出すな。好きなの？
だからめめの誘いにはホイホイ着いてくの？』
｢違う、成り行きでそうなってるだけ…｣
『…じゃあ、俺もAちゃんと遊びたいんだけど』
よく見れば渡辺の耳は真っ赤だった。
思い出せば連絡先を聞くのも私が初めてって言ってたな。
頑張ってるんだと思ったら、可愛くて。
｢…どこ行く？｣
嬉しそうに、渡辺は顔を上げた。
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カジャ(プロフ) - りんごさん» ご愛読ありがとうございます。なかなか進みませんね…精一杯の勇気を振り絞ってあれだったようです笑 楽しんでいただけているなら嬉しいです。 (5月2日 20時) (
レス) @page36 id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - お疲れ様です！くっつかへんのか〜ぃの前に、ハグだけか〜ぃ！って海のとこで叫びましたꉂ🤣ワクワクしながら待ってマス！ (5月2日 20時) (レス) @page41 id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - すれ違ったふたりが戻ってきて安心しましたーヽ(；▽；)ノ空気感、好きです♡ (4月29日 22時) (レス) @page36 id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - りんごさん» 大変申し訳ありません、ご指摘感謝致します。 (4月12日 18時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - カジャ様、ワクワクしながら拝見してます⋆♡もしかしてですが、45と48が抜けております。 (4月12日 13時) (レス) id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャ
| 作成日時：2024年4月11日 19時
