❅·̩͙48 ページ8
朝起きると、部屋の外が慌ただしかった。
せっかくの土曜なのに…と
目を擦りながら出れば
どでかい壁が立っていて。
｢おお、ラウールだ…｣
ラ｢おはようA先輩！起きたてのとこごめんねこっち来て！｣
朝から元気だなあとか顔洗いたいなあとか
呑気に思ってたら、窓の外から罵声が聞こえた。
それを皮切りにどんどん聞こえてくるバイクのエンジンや
鉄パイプをカラカラ鳴らす音。
…なるほど。朝から元気なのは向こうか。
｢ごめんラウール、コンタクトだけつけていい？
なんも見えなくて｣
ラ｢あぁごめん！洗面所寄るね！｣
既に私たち以外のメンバーは見えない。
ルーナも、だ。
彼女は渡辺が連れて行ったのかな。
洗面所で軽く顔を洗い、ぼやけた視界で
自分のコンタクトケースを探し当てる。
クリアになったところで再度ラウールの背中を追って
アジトから出た。
裏口に回って駐車場に行くと、幹部以上は居なくて
それ以外は各々のバイクに跨っていた。
ちなみにルーナは言うまでもなく青の後ろだ。
怖い怖いと騒ぎながら渡辺にぴったりくっついている。
宮｢朝からごめんね？俺の後ろにどうぞ｣
赤のヘルメットを恭しく渡されて
執事のように導かれる。
渡辺や目黒に乗せてもらった中型バイクも十分大きかったけど
大型はそれよりどっしりしていて、後ろにも乗りやすい。
目｢俺の後ろでもいいのに｣
向｢俺が乗ろか？｣
目｢お前はいい｣
向井、目黒に振られてる。
宮｢じゃ、ここは4人に任せて俺らはツーリング行こうか｣
『…行くぞー』
向井が先頭、その後ろに渡辺。
ラウール、だて、目黒と並んで走り出す。
きっと前のことがあったからなるべく女は喧嘩から遠ざける
というのが本当のところだろう。
バイクの後ろに乗るのは楽しくて好きだが
これからアジトに誰かが来る度に
こうしてもらわなきゃいけないのかと思うと
申し訳なさの方が勝ってしまう。
だてにくっつきながらぼーっと流れる景色を見ていたら
知らぬ間にどこかで停車していたようで。
宮｢ねぇ康二、姫寝てる？｣
向｢いや、起きてるで。Aせんぱーい、着きましたよー｣
はっ、またやってしまったようだ…
目黒に続き2日連続でセクハラを！
｢ごめん！｣
目｢先輩、俺以外にもやるんだ…｣
宮｢目黒もされたの？これ可愛いね｣
今度からもっとしっかり意識を保っておかないと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 758人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カジャ(プロフ) - りんごさん» ご愛読ありがとうございます。なかなか進みませんね…精一杯の勇気を振り絞ってあれだったようです笑 楽しんでいただけているなら嬉しいです。 (5月2日 20時) (
レス) @page36 id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - お疲れ様です！くっつかへんのか〜ぃの前に、ハグだけか〜ぃ！って海のとこで叫びましたꉂ🤣ワクワクしながら待ってマス！ (5月2日 20時) (レス) @page41 id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - すれ違ったふたりが戻ってきて安心しましたーヽ(；▽；)ノ空気感、好きです♡ (4月29日 22時) (レス) @page36 id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - りんごさん» 大変申し訳ありません、ご指摘感謝致します。 (4月12日 18時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - カジャ様、ワクワクしながら拝見してます⋆♡もしかしてですが、45と48が抜けております。 (4月12日 13時) (レス) id: ba11269092 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カジャ
| 作成日時：2024年4月11日 19時
